2012年3月14日(水)、ANAインターコンチネンタルホテル東京にて、「2011年度大川賞・大川出版賞・研究助成贈呈式」が開催されました。
本年度の大川賞は、インターネット基盤技術の開発と普及に貢献をされた慶應義塾大学教授の村井 純博士と、ウェーブレットの理論と応用に関する世界的な貢献をされたデューク大学教授のイングリッド・ドブシー博士に贈呈されました。
※村井 純博士、イングリッド・ドブシー博士の主な略歴・業績等はこちらをご覧ください。
なお、2011年度大川賞受賞者につきましては、2012年3月2日の朝日新聞に掲載されました。
本年度を含め、これまでに国内外で36名の方々に贈呈されています。
また2012年3月16日(金)、慶應義塾大学 三田キャンパスで開催された「2011年度大川賞受賞記念シンポジウム」(共催:一般社団法人 電子情報通信学会/慶應義塾大学/大川財団 )において、大川賞受賞者による記念講演会がありました。
大川賞 村井 純博士 |
大川賞 イングリッド・ドブシー博士 |
本年度の大川出版賞は、ロボット研究の第一人者である著者が「人間酷似型ロボット」であるアンドロイドの開発や実証研究、体験の過程を通して「人間とは何か?」、「自分とは何か?」といった人類の持つ普遍的な問いかけの本質に迫る全く新しい試みを展開した「どうすれば『人』を創れるか―アンドロイドになった私」(石黒 浩氏 著・新潮社 刊)が受賞しました。
大川出版賞は、本年度を含め、これまでに56冊の図書に贈呈されています。
大川出版賞「どうすれば『人』を創れるか―アンドロイドになった私」 |
研究助成は、情報・通信分野に関わる、基礎研究、通信・インターネット、コンピュータシステム、人工知能、バイオ、応用(理工系、医療、福祉、教育など)、人文・社会科学の分野において、優れた先端的な研究や社会的に有用な研究を行っている研究者に対して、助成金を贈呈するものです。贈呈式では、国内20名、中国・韓国7名の研究者に対し、研究助成金の贈呈を行いました。
米国の研究助成贈呈式は2011年11月4日(金)カリフォルニア州サンフランシスコ市のホテルニッコーサンフランシスコで開催、米国の主要大学の研究者6名に贈呈を行っております。
2011年度 大川賞・大川出版賞受賞者と研究助成対象者の皆様 |
贈呈式に先立ち、財団法人 日本総合研究所 理事長/多摩大学 学長 寺島 実郎氏に「世界の構造変化と日本―次世代ICT社会を見据えて」をテーマにご講演いただきました。
爆発的に世界人口が増えるなか、取り残された日本は大中華圏を中心とするアジアのダイナミズムと向き合う覚悟が必要だと語られ、また多極化から無極化に向かって世界秩序のプロセスが変化してきている今、常に新しい技術で世界を変えてきたICTのこれからの可能性について語られました。
財団法人 日本総合研究所 理事長/多摩大学 学長 寺島 実郎氏 |
大川賞受賞者に贈られた賞状と金メダル |