2017年3月1日、ANAインターコンチネンタルホテル東京にて「設立30周年記念 2016年度大川賞・大川出版賞・研究助成贈呈式」が開催されました。
本年度の大川賞は、コンピュータアーキテクチャ(コンピュータの基本設計・方式)の研究開発と大学教育で貢献のあった相磯 秀夫博士(慶應義塾大学 名誉教授)、ジョン L.ヘネシー博士(スタンフォード大学 名誉学長)に贈呈されました。
相磯 秀夫博士、ジョン L.ヘネシー博士の主な略歴・業績等はこちらをご覧ください。
大川賞 相磯 秀夫博士 |
大川賞 ジョン L.ヘネシー博士 |
2016年度大川賞受賞者につきましては、2017年3月2日付の朝日新聞に掲載されました。
また、2017年3月2日に慶應義塾大学日吉キャンパス 協生館 藤原洋記念ホールにおいて、大川賞受賞記念シンポジウム(主催:慶應義塾大学、大川財団)が催され、受賞者による講演会が行われました。
※シンポジウムの開催レポートはこちらをご覧ください。
大川出版賞には、人工知能における深層学習を進化計算の視点から捉え、研究の進展と成果、課題までを解説した「進化計算と深層学習―創発する知能―」(伊庭 斉志氏 著・オーム社 刊)、デジタル化やインターネットの本質的な特性を多様な観点から考察し、社会・経済に果たしてきた影響や将来像について解説した「インターネット・バイ・デザイン――21世紀のスマートな社会・産業インフラの創造へ」(江ア 浩氏 著・東京大学出版会 刊)の2冊が選ばれました。
大川出版賞「進化計算と深層学習―創発する知能―」 |
大川出版賞「インターネット・バイ・デザイン――21世紀のスマートな社会・産業インフラの創造へ」 |
研究助成については、国内26名、中国・韓国7名の研究者に対し、研究助成金として賞金100万円の贈呈が行われました。
助成対象者代表 仙台白百合女子大学 森本 幸子博士 |
また、今回、財団設立30周年を記念して、摩寿意 英子氏によるハープ演奏、東京大学 名誉教授の養老 孟司氏による「脳と生命と心」をテーマとしたご講演をいただきました。
ハープ奏者 摩寿意 英子氏 |
東京大学 名誉教授 養老 孟司氏 |
大川財団では、今後とも、国際的な学術交流と情報通信分野の研究のさらなる発展をめざし、このような活動を継続して行きたいと考えております。