2018年11月7日、ANAインターコンチネンタルホテル東京にて「2018年度大川賞・大川出版賞・研究助成贈呈式」が開催されました。
本年度の大川賞は、光工学、特に面発光レーザの研究開発と実用化に貢献のあった小山 二三夫博士(東京工業大学 科学技術創成研究院 院長・未来産業技術研究所 教授)、コンスタンス チャン・ハスナイン博士(カリフォルニア大学バークレイ校 工学部 副学部長、電気工学・計算機科学科 ジョン・R・ウィナリー卓越首席教授)に贈呈されました。
※両博士の主な略歴・業績等はこちらをご覧ください。
大川賞 小山 二三夫博士 |
大川賞 コンスタンス チャン・ハスナイン博士 |
2018年度大川賞受賞者につきましては、2018年11月8日付の朝日新聞に掲載されました。
また、2018年11月8日に東京工業大学 蔵前会館において、大川賞受賞記念シンポジウム(主催:東京工業大学、大川財団)が催され、受賞者を含めた講演会が行われました。
※シンポジウムの開催レポートはこちらをご覧ください。
大川出版賞には、AIにまつわる過信や誤解を解くと同時に、それらと対比させる形で現在の教育制度の現実的な問題点と今後の教育上の課題を述べた「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」(新井 紀子氏 著・東洋経済新報社 刊)、量子計算理論の種々な側面について、物理学的視点と数学的視点からそれぞれの理論を交雑させつつ解説した「量子計算理論 量子コンピュータの原理」(森前 智行氏 著・森北出版 刊)の2冊が選ばれました。
大川出版賞「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」 |
大川出版賞「量子計算理論 量子コンピュータの原理」 |
研究助成については、国内24名、中国・韓国7名の研究者に対し、1件あたり100万円の研究助成が贈呈されました。
助成対象者代表 長崎大学 大角 道子博士 |
また、今回、贈呈式を記念して、福山大学 客員教授の田中 秀征氏より「平成史への証言〜現代の政治と経済〜」をテーマとしたご講演をいただきました。
大川財団では、今後とも、国際的な学術交流と情報通信分野の研究のさらなる発展をめざし、このような活動を継続していきたいと考えております。